睡眠時無呼吸症候群とは?
睡眠時無呼吸症候群とは
睡眠時無呼吸症候群は、睡眠時に呼吸が止まってしまう病気です。
呼吸が止まってしまうことで息苦しさで目が覚め、再び眠りにつくものの、再び呼吸が止まり息苦しさで再び目が覚める。この繰り返しで眠りの質は浅くなり、日中に酷い眠気に襲われることが多くなります。
睡眠時無呼吸症候群は、睡眠時に血液中の酸素が不足してしまうため、身体が低酸素状態になり、心臓や脳、肺など全身の臓器に負担がかかり、脳梗塞、心筋梗塞や、その他の合併症、を引き起こす危険性が高まると言われています。
睡眠時無呼吸症候群の症状は?
睡眠時無呼吸症候群の症状
以下のような症状のある方は、睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。
●起床時に頭痛や身体の痛みがある
●日中に強い眠気がある
●周囲から「イビキが酷い」と指摘される
●睡眠中に頻繁に目が覚める
上記のような症状がある方は、早期に当クリニックにお越しください。
睡眠時無呼吸症候群の診断
診断方法
携帯型装置や睡眠ポリグラフ検査で睡眠中の呼吸評価をします。
検査で1時間あたりの呼吸イベント(無呼吸と低呼吸)の指数が5以上で上記の症状を伴う場合、『睡眠時無呼吸症候群』と診断します。
自然な眠気との判断
自覚的な眠気については、「眠気」に対する自覚症状に関する質問に応える形式の『ESS(Epworth sleepiness scale)日本語版』により評価を行うのが、日常臨床では一般的です。
ESSは評価する側の経験に左右されない尺度として用いることが出来、11点以上は『眠気あり』、16点以上は『重症』と判断します。
しかし、ESSは患者様の自己評価となるため、変動幅が極めて大きいことや、 患者さんは自分自身の日中過眠を過小評価する傾向にあるなど、評価には限界があることに留意する必要があります。
終夜睡眠ポリグラフィー検査について
終夜睡眠ポリグラフィー検査(PSG検査)とは、睡眠の質や呼吸状態など、睡眠中に起こることを全体的に見る検査です。
「睡眠時無呼吸症候群」が疑われる方には測定装置をお貸しし、測定装置を寝る前に装着いただき、睡眠の質を測定させていただきます。翌日、測定装置を回収させて頂き、測定結果を解析した上で症状をご報告いたします。
睡眠時無呼吸症候群への対応
呼吸の状態を見極めて治療プランを計画します
「朝起きると頭痛がする」「日中眠くなる」「いびきをかく」と言われたことがある人は、睡眠中に無呼吸になっている可能性があります。
治療としては、持続陽圧呼吸療法(CPAP療法)を選択するケースが多いです。
無呼吸・低呼吸・いびきの状態に合わせた空気の適正圧を決め、鼻マスクをつけて気道に空気を送り、続けて気道を広げ、寝ている間に無呼吸にならないようにすることで、睡眠時無呼吸症候群の改善を目指します。